1週間で宅建士の基礎が学べる本 4日目
1週間で宅建士の基礎が学べる本 4日目
4日目は民法の攻略法である。
宅建試験50問のうち、14問は権利関係編である。
14問の内訳は・・・
法令 | 出題数 |
---|---|
民法 | 10問 |
借地借家法 | 2問 |
区分所有法 | 1問 |
不動産登記法 | 1問 |
と民法が10問と圧倒的に多い。全体から見ても50問のうち10問は民法の問題なのだ。
で、この問題文がそれなりに長い。
そして登場人物が何人もいたり、不動産物件が甲乙丙と存在したりと、複雑になっている。
民法の攻略
問題文を読んで図解化する
問題文を読んでイメージするということが重要。
なので、一読して問題文が理解できなければ、自分で図解してイメージ化するという作戦が有効である。
ここでは、その問題文のイメージ化をしてみよう。というのだ。
ではここでは、本書から一番複雑な例を紹介しよう。
Aが、5000万円相当の土地と5500万円の負債を残して死亡した。Aには弟B、母C、配偶者D及びDとの間の子E,F,G並びにEの子Hがいる。この場合、民法の規定によれば、次の記述のうち正しいものはどれか。
ということで、このワークをやってみた。
このようになった。「夫婦」という漢字が書けなかったのは痛恨の極みである。
ちなみに見本は、以下。である。
まぁまぁ、ほぼOKであろう。「ふう夫」以外は完璧と言える。
家計図は馬の血統図に近いものがあるので、この辺は競馬をたしなむ私からすれば得意かも知れない。
ここまで複雑ではなくても、例えば、物や人の流れは左から右へ、上から下へと、自分なりにルールを決めておくといいだろう。
権利関係編は、「常識」で解け
他の資格試験などでも多いが、正誤問題で、「そんなことあるわけないじゃん!」って突っ込みたくなる問題も多々ある。
例を出すと、
AはいつもBに嫌がらせを受けている。ある日、限界に達したAはBを殺害した。もともとはBが悪いのでAは無罪である。
極端かもしれないがこんな問題。
われわれの常識に照らしてみれば、ダメに決まっている。無罪のわけがない。
問題文の中には、専門的な知識がなくとも「常識」で判断してOKな問題文もあるとのことだ。
迷ったら自分の常識で判断してみよう。
ただし、宅建試験は単純な正誤問題ではなくて、4択なのでそこまで単純ではないことは頭に入れておくべし。
あんまり裏を読まない
問題文の中には、とんでもない行動をするケースも多々ある。
その際に「このAの行動はあり得ない。何か裏があるはずだ・・・・」と深く考えるのは厳禁。
そこは、「へーーそーなんだー」と軽く受け流すぐらいで、どんどん読み解いていこう。
本書から2例抜粋しよう。
Aが甲土地をHとIに対して譲渡した場合
Aが一つしか無い土地を、複数人にに売ったということで、これは日常生きてて有り得ないパターンだ。
ボケ老人か詐欺師でなければ起こりえないケース。
ただし、これは私はこの文章を、
Aが甲土地を「分割して、それぞれ」 HとIに売却した。
と曲解してしまった。
1つしか無い土地を複数に売るなんて有り得ないからだ。
宅建試験では、この有り得ないケースが多々登場する。
その有り得ないケースに遭遇した場合に、自分の常識で補足せずに、ありのままを受け取ることが大事だそうだ。
もう一つ見てみよう。
AからB、BからCに、甲地が順次売却されたが、Aが甲地につき全く無権利者であった場合
AがBに土地を売り、BがCに土地を売ったのだが・・・。そもそもAは土地について何も権利を持っていなかった。
というケースだ。
持ってないを売る・・・ってそんな事が有り得るのか???
ならば、私も新宿にある都庁のビルを誰かに売却してみたいものだ。
こんな突拍子もないケースが宅建試験ではあるのだ。
4日目 まとめ
- ・問題文を図解化して理解する。
- ・常識に照らし合わせて解ける問題もある。
- ・問題や選択肢の裏まで読まない。
ちなみに図解化については最終手段である。
1・普通に読む。
2・及び、並びに、又は、若しくは、など文節で区切る
3・図に描く
宅建試験は1問に掛けられる時間は2分少々。3分かけたらアウト。
したがって、全問を図開化しているような余裕はない。
なので、まず普通に読んで解らなかったら、文節で区切り、それでもダメならば図解化するというルールで解いたほうが良いだろう。